2016年2月8日月曜日

ZTR250のドライブスプロケット

 実に恐ろしい仕様になっています。

 2mmの深さでくり抜いて、外側にオフセットさせて、ドリブンスプロケットとのライン出しをしているのは、まぁ設計としては正しいのですが、、、、カウンターシャフトに正しく接合されていません。

 どうも、世の中には「これでいいじゃない」と思ってる人が多数いるみたいで怖くなったのですが、そもそもが、ドライブスプロケットはカウンターシャフト根元の、スプラインがテーパー状になっている部分で固定するモノです。
                
 根元が太くなっているのが判るでしょうか?

 本来は、このテ―パー部分とスプロケット側のスプラインの面取り面が接触して、位置決めされるのです。
  ZTR250では、この点を無視して、フィキシングプレートがはまる溝部分で位置決めする仕様になってました。奥のテーパー部分からは、3mmも浮いてます。
 これではガタツキが激しく、正しくチェーンラインを保持できません。
               
 元々はこれらの部品だけで固定されてますが、、、、
               
 対策として、同一サイズのフィキシングプレートと、ウェーブワッシャを追加します。
               
フィキシングプレートを入れて、、、
               
ウェーブワッシャ入れて、、、
               
 スプロケット入れて、、、
              
 フィキシングプレート入れて固定。
 これで、「新車納入時にあったガタツキ」は、皆無になりました。

 ZTR250の初期型は、シャシ本体側にエンジンが載ってましたが、2型からはスイングアーム側に載るようになりました。バネ下重量が激しく重くなる、とんでもない設計変更です。
 邪推するに、スプロケットがぐらついて、チェーン外れまくりでまともに走れなかったから、チェーンのたるみが一定になるように、スイングアーム側に移動したのではないかと、、、、
 だとしたら、大馬鹿な話ですが、、、まさかそんな事でねぇ、、、、

 中華バイクのオプションに、「チェーンテンショナ」なる部品が出回ってる事を考えると、同じようにダメな固定方法を採用した中華バイクは、他にもいっぱいあるのかもしれません。

 元々の、HONDAの設計も変なんですよね。
 ネジ締めこむ程、スプラインの咬み合いが緩くなる固定方法になってます。
 カブもモンキーもCB750も同様。少々のガタツキが必ず出る構造です。
 中華なゾンシンエンジンは、HONDAを真似てるから同じ造りになってます。
 でも、勘違いして、やっちゃいけないフィキシングプレートでの位置決め構造。
 21世紀になってから出てきたバイクは、ネジ締めこむと、スプロケットは奥に押し付けられて、カウンターシャフトと一体化する構造になってます。スプロケットにネジ穴が開いて無いタイプです。
 CBR250Rも、MC19以降はそんな造りです。

 オフセットスプロケットと言って、お猪口形状なスプロケットがあります。リヤタイヤを幅広にすることで、チェーンラインが外側に出る事になった対策部品です。これならカウンターシャフトの根元にお猪口の底が当たるので、グラツクこと無く固定されます。
 でも、定価は通常形状の2倍になります。改造車の維持って大変なんです。

 ZTR250は、最初からダメ設計なのよねぇ。しかも「これでいいじゃん」な人が存在する、、、、、

 428->520コンバートする場合も、スプロケが薄くなった分、テーパーの咬み合いが緩くなりますから、フィキシングプレートとウェーブワッシャ入れてから、スプロケ入れてください。
 ネジ締めると押し込まれる仕様と、専用設計のコンバートスプロケットは除外ね。

 ZTR250のフィキシングプレートとウェーブワッシャに興味がある方は、コメ欄に足跡付けてください。余分に買ったので頒布できます。

2016年1月24日日曜日

モーガンスリーホイラー

 私が小学生の頃、スーパーカーブームというのがありました。
 カウンタックは302キロ出る とか、フェラーリ512BBは315キロだ!とか、スペックを覚えて友達と話し合ってたものです。
 池沢サトシ著「サーキットの狼」が火付け役と言われています。
 主人公が駆る「ロータスヨーロッパ」で、公道レースやサーキットで、勝った負けたな漫画です。

当時、「スーパーカーカード」というのが駄菓子屋で流通してて、1枚¥10でひいて、当たりが出たらカードケースがもらえるってモノでした。
 車両の写真と、裏にエンジン仕様とか、馬力とか、最高速とかスペックが書かれてて、袋に入って売ってるから「何が出てくるかはお楽しみ」な奴です。
 カブったのが手に入ったら、友達と交換して、解消するって感じで、所謂トレーディングカードだったんですね。当時はトレカなんて言葉はありませんでしたが。
 
 そのカードで知ったクルマが「モーガンスーパースポーツ」でした。
 前2輪、後1輪、フロントにはハーレーダビットソンのVツインエンジン。
 衝撃でしたねぇ。海外にはこんなイカしたクルマがあるのかと。

 日本にはミゼットっていう、前1輪、後2輪でバイクのハンドルで操作ってクルマがあったけど、転倒事故多発で消えていったのは、良く知られた日本車の歴史です。
 ミゼットはバイクにリヤカー付けて曳いて荷物運んでたのを、一体化して屋根付けて、楽に安価にモノ運べるようにした商業車だった訳で、前2輪、後1輪な仕様は有り得ないんですね。
 モノ積めませんから。 同じ三輪車でも。

 海外のクルマ文化は日本とは違って「レースで速さを競う」ってのが根底にあるから、高度経済成長期の「荷物を運ぶ、人を運ぶ」で発展した日本とは、全く異なる発想のクルマがゴロゴロいるわけです。
 英国では「三輪だと自動車税が安い」って事で、前2輪、前1輪、どちらも何種類か売られてました。ロビンとか、イセッタとか、メッサーシュミットとか。

 モーガンは英国の会社ですが、今でも創業当時のクルマを新車で造ってます。
 で、スリーホイラーは数年前に復刻しました。
 エンジンはハーレー互換品なS&S製。トランスミッションはマツダ製!リヤホイールはベルトドライブ。日本にも何台か輸入されていて、¥500~600万位でしょうか。環八沿いのディーラで見ました。イカしてます。

 モーガンレプリカのキットカーも有ります。宮崎駿さんが所有されてるのが有名か。HONDAのVツインか、モトグッチのVツインが載ります。
 イセッタ、メッサーの復刻レプリカが出回った時期もありました。FRPボディで、HONDAのスク―タ、フュージョンとかのリア廻りが組まれていて、¥200万超えます。
 今でも乗っておられる方はいらっしゃるでしょう。
 当時モノの本物は、¥300万に達しそうな勢いなので、とても手が出ません。

 我がZTR250。¥100万でお釣りが来ます。
 でも、安心して乗れるように手を加えなきゃならないから、最低でも¥30万くらいの投資は必要だと思うのです。

CBR250R MC14,MC17 ドライブスプロケット


 もう、国内外に新品部品は無いんです。
 純正歯数は14T,チェーンサイズは520。
 純正品番は23801-KT7-000、或は23801-KT7-750。
 数年前に、HONDA部品で「残り1個です」状態で、既に廃番とのこと。

 純正品が廃番ならば、頼みの綱の社外品。
 で、見てみるとXAM(旧AFAM)、サンスター、どちらも設定なし。
 ISAは、ドリブンしか造ってないから選びようがない。

 MC19用は、純正サイズの428とか、520コンバート設定がサンスターに存在しますが、
MC17用は無し。
 MC19は固定方法もネジ2個ー>センタ止め1個に変わったし、スプライン形状が異なるのでMC19用は付きません。
 エンジン形式はMC14で一緒なのに、細部が全く異なるんですねぇ。
 当時は半年ごとにモデルチェンジや新車が出てくるような、夢のような時代でした。
 バブル期だったしレプリカブームだったし。

 何故、社外品で造っていないのか?
 サイレントダンパーリングが付く設計だから?
 いや、そんなんモノ付けなくたって、どうでもいいでしょ。

 フィキシングプレートが円形で、他の車両とは設計思想が違うから?
 いや、そもそも社外品スプロケットはプレート付きで売ってないでしょ。

 固定ネジのPCDが39mmと、他の車両と規格が違うから?
 えぇ、殆どの車両が、34mmか、42mmなんですねぇ。でもここは関係ないよね。

 30年前のバイクの部品造ったって、買う人いないって事なのか。
 CBR250Rって、昭和の製造だったんですねぇ。レプリカブームで皆膝こすって走ってた時代です。
 MC17専用になっちゃって、他の車両に共通で使えないから尚更需要が少ないという事なのか。

 他車両の流用情報も、全く無し。無し。無し。


 今、ZTR250に、CBR250RMC17エンジンをスワップしようと画策しています。
 というか、ZTR250は最初からエンジンスワップ前提で購入しました。
 「工賃30万円で承ります」な業者さんがいらっしゃいます。
 まぁ、それぐらいの工数はかかると思います。
 中華バイクに国産車両のエンジンスワップは、最も効率のいいカスタマイズと言えます。
 新品中華エンジンよりも、中古日本製エンジンの方が高性能だし、信頼性も高いし。

 エンジンだけがヤフオクに出品されてますが、これに手を出すのは得策とは言えません。
 電装パーツが大量に必要なので、いろいろ買い込むと高くつきます。
 CDIとか既に廃番だし。プラグケーブルや、点火コイルすらも怪しいし。

 不動車両を安く買って、部品取りして、余った部品をヤフオクで捌く。が最も効率がいいです。

 てことで、スプロケット事情を知らずにMC17を手に入れました。
 キャブ清掃だけではどうにもならなかったので、キャブは別途ヤフオクで入手して、廻るようにはなりました。他に問題が無くて良かったです。

 さてスプロケットどうしよう。
  一個¥3000位で買える部品なのに、これが無くて走れないじゃバカみたい。
 VT250あたりにしとけばよかったのか??

2016年1月11日月曜日

 ZTR250って、こんなクルマです。

 250CCサイドカー登録なトライクので、普通自動車免許で運転できます。
 ヘルメットもシートベルトも要りません。
 4点式シートベルトが付いてますが、法的使用義務はありません。(私は使うよ)
 中国製です。
 開発に、日本人、イタリア人も関わってるらしいですが、製造は中国です。
 新車時から「要改善点」が満載で、「大陸品質を許容できる」人以外、手を出してはいけません。
 「ガレージにエアツールとコンプレッサと溶接機があるよ」って方にはお奨めします。

 ポツポツ手を入れてきたので、ブログに綴っていこうと思います。

 先ず、購入前に誰かの整備ブログで見た、フロントアッパーアームのピロボール取り付け位置の調整をしました。 

 この仔は中国製だってのに、凝りに凝った構造になっていて、可動部全てピロボール、プッシュロッド式のダブルウイッシュボーン構造。見た目はF1車両のサス回りです。
 ショックアブソーバが強調された「ボディデザインに惚れて買った」って方も多いのではないかと。
 私は嫌なんですけどね。
 ハンドルのロックツーロックも僅か2回転です。

 でも、中国製。
 ピロ足のくせにギシギシ言って、滑らかに動きません。

 普通の自動車は、ゴムブッシュを介して組まれてるので誤差は吸収されます。
 トヨタだって、ベンツだって、スーパーセブンだって、皆ゴムブッシュマウントです。

 ゴムが介在しないピロ足は、取り付け位置に誤差を許容しません。
 この仔の場合、車体側の取り付け部の内幅と、2個のピロボールの間隔が合っておらず、アッパーアームを強引に開かせながら固定しています。



 こんなふうに応力掛けちゃ駄目でしょ。

 船済みの際は、フロント廻りはバラした状態で梱包されてるので、輸入業者が組んでるのかと思いますが、中国製バイクばかり弄ってると「これじゃ駄目だ感」が無くなるのですかね?
 それとも、バイクのサスとは違うから知らないのか?

 業者さんに納入される際はこんな感じらしいです。(私の購入先は違います)

 ジャッキアップして、ピロ止めのM14ボルトを四本とも緩めたら、左右とも上前側に隙間が空きました。
 1.5mm開いたから、とりあえず付いてたワッシャの位置変えて組んで、後で0.5tのシムと、追加のワッシャを手配することにします。

 ギシギシが無くなり、ちゃんと押せば沈むようになりました。シム追加でもっと改善されるでしょう。
 左右とも1.5mmだったから、工作精度は思った以上にいいのかもしれません。

 2月2日追記
  手配した0.5mmシム追加でスキマを埋めました。
  上が1.5mm、下が0.5mmのスキマでしたが、全く別物に進化しました。
 
 
 「こんなモンだろう」と乗られてた方。
 簡単だから、是非チェックしてみてください。ジャッキで上げて、M14緩めるだけです。
 隙間が空いたら改善の余地ありです。見違えるはずです。

 他にもやった作業が沢山ありますので、また後日。